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23/09/06

いすゞ、大型トラック「ギガ」を改良 総重量25トン低床3軸車新規設定

 いすゞ自動車(本社・横浜市、南真介社長兼COO)は9月4日、大型トラック「ギガ」を改良し発売した。2015年の発売以降改良を重ねてきた現行型ギガに、国内では初という車両総重量25トン低床3軸車を新たに設定。安全装置の性能も向上させた。
 新規設定の低床3軸車は、低床4軸車を上回る積載量と十分な荷室容積を確保した。完成車シリーズ「Gカーゴ」では、最大積載量は低床4軸車1万4000キログラムに対し1万4400キログラムと400キログラム多く詰める。また、フルトラクターでは、総輪エアサスペンション仕様のフルトラクターを新規設定するとともに、JR貨物新規格(12フィート背高)コンテナ輸送に対応したフルトラクターを新規設定した。
 安全面では、側方衝突警報装置「ブラインドスポットモニター」の性能を向上。車両の前方、左右に近距離レーダーを追加し、20年モデルから採用している同装置の検知範囲を拡大した。歩行者や自転車などと衝突する恐れがある場合、左右ピラー部の警告灯、メーターディスプレー、警報音で注意喚起する。車線維持支援(LKA)システムは全車にオプション設定した。
 さらに、完成車「Gカーゴ」の荷室床材に竹の集成材を採用。アカシアの集成材よりも床面の強度を高めつつ、森林資源保護、環境負荷低減にもつなげる。

「ギガ」の改良で人手不足に伴う輸送の効率化、安全への対応といったニーズに応える

完成車「Gカーゴ」の荷室の床材を竹の集成材に変更。竹は生育が早く環境負荷低減にも寄与する