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23/09/04

鴻池運輸、24年2月 千葉・習志野に空調機改装サービスの新拠点

 鴻池運輸(本社・大阪市、鴻池忠彦会長兼社長)は2024年2月、空調機改装サービスの新センター「テクノロジス幕張」を千葉県習志野市で開設する。空調機改装の技術と物流を掛け合わせた独自サービス「コウノイケ・マルチ・ベンダー・システム」の主要拠点として位置付ける。投資額は64億円。
 業務用空調機の据え付けに必要な配管・配線工事を同センターで一括して請け負い、工事現場に納品する。工事現場の人材不足、納入車両待機時間、余剰在庫、二酸化炭素削減などの多様な課題解決に対応する。
 テクノロジス幕張の所在地は習志野市芝園2ノ3ノ1。鉄骨造4階建てで、延べ床面積は約2万4670平方メートル。業務用空調機改装、プレハブ工法に対応可能で、保管・配送機能を兼ね備える。主要設備は天井クレーン、塗装ブース、貨物用エレベーター、垂直搬送機など。
 コウノイケ・マルチ・ベンダー・システムの取り組みは、鴻池グループの中期経営計画の重点項目の一環。これまで、鴻池運輸の既存拠点でサービスを提供してきたが、首都圏の堅調な再開発に伴う業務用空調機改装の需要増加を背景に、新拠点開設でサービス体制を増強する。
 一般的な業務用空調機の施工では、工事会社が空調機本体をはじめ配管・配線などの部材を調達し、工事現場で組み立てながら据え付ける。部材の保管場所の確保、納品車両待機時間によるドライバーの負担、二酸化炭素排出量増加、煩雑な手配業務発生などの課題がある。

「テクノロジス幕張」外観(イメージ)

組み立てた架台に空調機を取り付ける作業。据え付け工事で現場が負担していた作業を新センターで担い、現場に納品する