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23/09/01

ラピュタロボ、「完全歩行レス」の自動倉庫を発売

 ラピュタロボティクス(本社・東京、モーハナラージャー・ガジャンCEO)は、ピッキング作業者の「完全歩行レス」を可能にする自動倉庫「ラピュタASRS」を発売する。マルチロボット協調アルゴリズムと呼ぶ計算方式を用い、導入の容易さや運用の柔軟性も重視した設計で、保管効率や物流現場の生産性の大幅な向上と、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進を後押しする。
 既存商品の協働型ピッキングアシストロボット「ラピュタPA-AMR」の開発で培ったマルチロボット協調アルゴリズムによる、同時作業可能な構造のピッキングステーション。複数のロボットが縦横無尽に動き、ピッキングステーションに順次到着する。作業者は歩かず一カ所で作業を繰り返すことができ、大幅な作業時間の短縮につながる。
 ラピュタASRSの枠組みにはシンプルな部材を使用し、ブロック工法による自由な組み上げが可能。ネジが不要な軽くて丈夫な部材で導入期間を短縮し、部材コストを抑える。小さなスペースから導入できるほか、導入後も需要に合わせて自動倉庫の拡張・ロボットの追加が可能。生産性と保管効率のバランスを自由に変えることもできる。

新製品「ラピュタASRS」のイメージ。マルチロボット協調アルゴリズムによるピッキングステーションで、歩き回ることなく一カ所で作業できる

 物流業界では、生産年齢人口の減少や人件費の上昇に対応するため、生産性向上による省人化対策が急務となっている。一方、物流倉庫内では通路や棚上の空間ロスにより、多くの倉庫で保管容積を十分に有効利用できていないという課題がある。ラピュタASRSはこうしたニーズに応える新製品だ。
 ラピュタロボは9月13~15日に東京ビッグサイトで開催される「国際物流総合展2023」で、新製品の自動倉庫を展示する。出展ブースは西1ホール1A-01。開場時間は午前10時~午後5時。