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23/08/31

セイノーHD×エアロネクスト、石川・小松でドローン配送開始

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)とエアロネクスト(同・東京、田路圭輔CEO)は8月28日、石川県小松市の松東地区で陸上輸送とドローン配送を組み合わせた「新スマート物流」の社会実装を開始した。地元住民の買い物代行やフードデリバリーといったニーズに応えるもので、順次、サービス内容と対象エリアを拡大していく方針。買い物支援や物資支援などを通じ、地域課題の解決に貢献する。
 新スマート物流の社会実装は、山梨県小菅村や北海道上士幌町などに続き、自治体では7件目。

左から田路圭輔エアロネクストCEO、宮橋勝栄小松市長、河合秀治セイノーHD執行役員。中央が配送に使用する「AriTruck」(8月28日、ドローンデポの開所式で)

 同日、一時保管機能も備えた新スマート物流の配送拠点「ドローンデポ小松」を、松東地区の「ほのぼの松東」内に開設。買い物代行では、利用者が専用サイトなどを通じ、地域のスーパーやドラッグストアで購入した商品を、希望日時に利用者宅まで物流専用ドローン「AirTruck」で配達する。配送料300円(税込み)と、商品代金合計の10パーセント分のサービス料で提供する。当面は午前0時までの注文商品を当日中に届ける。

配送されたメッセージカード付のお菓子

 フードデリバリーも行い、小松市内の提携飲食店のメニューを軽バン、またはドローンで配達する。配送料は300円(同)を想定している。
 サービス開始当日は、ほのぼの松東の駐車場から片道約1キロメートル先の「松東こども園」まで、メッセージカード付きのお菓子を約3分かけてドローンで配送した。
 今後は、今年度中をめどに、各運送会社と連携した共同配送の検討も開始する。