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23/08/29

三井不、マレーシアの物流施設第1期棟9月しゅん工・満床稼働

 三井不動産(本社・東京、植田俊社長)が参画するマレーシアの物流施設の第1期棟が9月、しゅん工と同時に満床で稼働する。現地の大手物流会社PKTロジスティクスグループとの初の共同事業。マレーシアの人口・経済規模の拡大に伴う物流施設需要に応える。引き続き、第2期棟を来年以降に建築する。同国での物流施設事業を推進し、海外事業の拡大を目指す。
 物流施設「クリムロジスティクスハブ」の所在地は、マレーシアのケダ州クリム。敷地面積は約6万2500平方メートル。第1期棟は鉄骨造平屋建てで、延べ床面積は約2万2000平方メートル。第2期棟は延べ床面積約1万4000平方メートル。2棟合わせた延べ床面積は約3万6000平方メートルとなる見込み。
 バターワース・クリム高速道路沿いで、ペナン港とペナン国際空港にアクセスしやすい立地。半導体を中心とした電気・電子産業の工場が集積する「クリムハイテクパーク」や自動車関連工場に近接している。また、施設内にカフェテリアやスポーツジムを設置して従業員の利便性を高め、他社物件との差別化を図る。
 三井不グループが東南アジアで物流施設事業を手掛けるのは、タイに続き2カ国目。マレーシアでは、同国で幅広い顧客層を持ち、物流施設開発でも多数の実績があるPKTと共同で事業を展開する。

「クリムロジスティクスハブ」外観CG。第1期棟(奥)と第2期棟