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23/08/25
ヤマトボックスチャーター、ラベル台紙回収で日栄新化と協業
ヤマトボックスチャーター(本社・東京、平塚俊彦社長)は、ラベル台紙の廃棄ゼロを目指す資源循環プロジェクトで、粘着フィルム・コーティング技術の総合メーカーの日栄新化(同・大阪府東大阪市、東京、清水寛三社長)とパートナーシップ協定を結んだ。ヤマトボックスチャーターの「JITBOXチャーター便」を活用し、使用済みラベル台紙回収の枠組みを構築する。
プロジェクトでは、従来は廃棄費用がかかっていた使用済みラベル台紙を、資源として有価回収する。さらに、ラベル台紙を再生ペットボトル合成紙製のリサイクル専用台紙に置き換える。同じ台紙の原料として再利用し、廃棄物を生まない仕組みを構築する。
また、JITBOXチャーター便やフレコンバッグを組み合わせた専用回収ボックスを設置し、回収効率・回収コストの合理化を図る。二酸化炭素排出量の削減にも貢献する。
ヤマトボックスチャーターの全国ネットワークを活用することで、一部離島などを除く国内全域で同プロジェクトを展開する。リサイクル拠点となる三重県伊賀市の日栄新化三重RP工場に回収するほか、関東以北の回収拠点として埼玉県川口市の日栄新化川口事業所を活用する。
国内の製造業で排出されるラベル台紙は、年間約13・9億平方メートルに上る。一方、紙と樹脂の複合材料の剥離紙が使われていると古紙回収ができず、これまでほとんど再資源化されてこなかった。