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23/08/24

NX総研、「ろじたんフォーク」GPSなしでも測位可能な新プランを開始

 NX総合研究所(本社・東京、広島秀敏社長)は、フォークリフトの搭乗・積載・位置を把握し、適正台数を算出するサービス「ろじたんフォーク」の新プランを提供開始した。ガイドロボティクス(同・同、宇城学代表取締役)の高精度の屋内測位技術を活用する。非GPS環境下でも倉庫や工場内の実態を可視化し、物流現場のDX(デジタルトランスフォーメーション)に貢献する。

これまでのプランと新プランの比較

 ろじたんフォークの従来のサービスに、ガイドロボのビジュアルSLAM(映像・画像による自己位置推定とマッピング)技術を組み合わせる。非GPS環境下でも、フォークリフトの走行距離・平均速度の数値化、ヒートマップ(色の濃淡による動きの可視化)、作業動線、タイムチャート、エリア別の作業頻度といった情報を高精度で把握できる。
これまでデータ計測に使用していた位置ビーコンは不要。位置補正のためのマーカーやフォークリフトに取り付けるステレオカメラなど簡易な装置のみで、誤差20センチ以内の高精度で測位する。1ピッキング当たりの動線長などの新たな指標も取得可能なほか、倉庫・工場内のレイアウト変更による改善効果も定量的に把握できる。
 新プランでは、スタッフ一人一人がスマートフォンを持つ必要がなくなり、アプリの起動・データ送信・充電などの作業負担を解消する。また、ステレオカメラなどの装置はフォークリフトからのバッテリー供給で、長期間にわたる継続的な稼働も可能。