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23/08/21

西武HD、スマートロッカー活用の受け取りサービスを拡充 拠点数約2倍に

 西武ホールディングス(本社・東京、西山隆一郎社長)は9月上旬、遠隔操作や時間指定による開閉、温度管理、キャッシュレス決済に対応可能なスマートロッカーと呼ばれる多機能型のロッカーを活用した物流ハブ「BOPISTA(ボピスタ)」のサービスを拡充する。既に西武鉄道沿線の駅などで展開していた拠点数を、約2倍の20カ所27拠点に増やす。

 ボピスタは、オンラインサイトの注文品を駅や商業施設に設置されたスマートロッカーで受け取ることができるサービス。スマートロッカーの製造・販売を手掛けるSPACERと協業で展開している。池袋、西武新宿、所沢といった主要駅や、紀尾井町、丸の内エリアなど既存の10カ所17拠点では、冷蔵ロッカーで生鮮品にも対応している。

 今回の拠点数拡大で、大泉学園、航空公園、小平、新所沢、西武球場前、花小金井、東久留米、東村山、ひばりヶ丘、保谷の10駅に、常温対応のみのスマートロッカーを新設する。

 20カ所27拠点でのサービス提供は12月中旬までで、注文は24時間いつでも可能。サービス利用料金は、冷蔵・常温共通で、指定時間のロッカー受取枠1口に対し300~400円(税込み)。

 西武HDは、ボピスタの優位性について、一時預かりと商品受け渡しが可能なスマートロッカーを、従来の一時預かりロッカーと置き換えることで拠点数拡大を見込むほか、駅や駅に近接する商業施設に設置するため貨客混載での商品輸送が容易なことなどを挙げる。
 拠点数拡大に先駆け、西武HDは8月24日、埼玉県所沢市のベルーナドームで、埼玉西武ライオンズ対オリックス・バファローズ戦のゲームスポンサーとして「BOPISTAスペシャルナイター」を開催し、サービスの認知度向上を図る。

「ボピスタ」のサービス提供エリア。新設の10駅では全て常温商品のみ対応となる