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23/08/18
F-LINE、カゴメ×日清製粉ウェルナの中継輸送を展開 関東―中部間で
F-LINE(本社・東京、山本浩社長)は6月から、カゴメと日清製粉ウェルナの製品を対象に、関東―中部の中間地点でトラックを交換する「中継リレー輸送」を展開している。参加メーカー6社と協働しているF-LINEプロジェクト中長距離輸送対策チームの取り組みの一環。併せて、ハウス食品とミツカンの製品を対象にした中継リレー輸送のテスト運用も関東―中部間で行っている。
従来、カゴメは関東の工場から中部の倉庫へ、日清製粉ウェルナは中部の倉庫から関東の倉庫へそれぞれ製品を輸送。今回の取り組みでは、関東からカゴメ製品を運んできたトラックと、中部から日清製粉ウェルナ製品を運んできたトラックが中間地点である静岡県の新東名高速道路清水パーキングエリアで落ち合い、それぞれのドライバーはトラックを交換して元のエリアへ戻り製品を納入している。
ハウス食品×ミツカンもテスト運用
また、ハウス食品とミツカンの製品輸送を対象にしたテスト運用では、関東・中部それぞれのエリアで2社の製品を混載したトラックが、中間地点である山梨県の中央自動車道双葉サービスエリアで落ち合い、ドライバーがトラックを交換して元のエリアへ戻り製品を納入する。従来は、2社それぞれが手配したトラックが出発地で積んだ製品を到着地で降ろした後、帰りは別の製品を積んで出発地へ戻っていた。
カゴメと日清製粉ウェルナ、ハウス食品とミツカンの2事例とも中継リレー輸送を行うことで、従来1泊2日の運行を行っていたドライバーの日帰りが可能になる。また、積載率の高い状態で輸送できることから、帰り荷がないという問題の解消も期待できる。
F-LINEプロジェクト中長距離輸送対策チームでは今後、他のルートや荷主の中継リレー輸送も検討している。鉄道や船舶を活用した取り組みも既に始めている。