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23/08/18

ハコブ、秋田県の青果物流効率化実証に3年連続で参画

 トラック動態管理サービスを手掛けるHacobu(=ハコブ、本社・東京、佐々木太郎CEO)は8月20~26日、秋田県から首都圏に向けた青果物の物流効率化実証実験に参画する。3年目を迎えた実験の集大成として、「集荷・幹線便」と「直送便」を組み合わせた車両台数の最適化に取り組む。トラック積載率向上とドライバーの拘束時間削減を両立する輸送体制を実証し、2024年度の社会実装・通年化を目指す。 

 秋田県発首都圏向けの青果物輸送では、県内各JA(農協)の集荷・出荷拠点間の距離が長い上、販売先の首都圏卸売市場へも600キロメートル超と長距離。荷役作業や待機の時間を加えると、ドライバーの1日当たり拘束時間が長時間に及んでいた。
 秋田県トラック協会は19年、将来的な物流網の維持などを目的に「秋田の未来の物流を考える協議会(現・秋田未来物流協議会)」を設立。国土交通省などと共に、青果物輸送の効率化に向けた実証実験を21・22年度に実施しており、ハコブは3年連続でコンサルティングパートナーとして参画している。
 今回は前年度までの実証結果を踏まえ、各JA集積所からハブ拠点へ集約後に首都圏市場に輸送する「集荷・幹線便」、各JA集積所から立ち寄りなく直接首都圏市場に輸送する「直送便」を組み合わせた輸送体制で、使用する車両台数の削減を図る。
 出荷前日午前中に各JA集積所から報告を受けた出荷数量情報を物量データに変換し、最適な配車計画を同日午後に作成して配車を調整する。物量・仕向先など毎日の出荷内容に応じた最適な輸送ルートや台数を導き出し、輸送効率の最大化を目指す。

今年度行う実証実験の概要。「集荷・幹線便」と「直送便」を組み合わせ、トラック台数を最適化する