• 船・鉄道

23/08/18

JR東、新幹線多量輸送の来年度事業化へ8月31日にトライアル 新潟―東京で

 JR東日本(本社・東京、深沢祐二社長)とジェイアール東日本物流(同・同、野口忍社長)は8月31日、新潟-東京間で新幹線荷物輸送サービス「はこビュン」の多量輸送に向けたトライアルを行う。上越新幹線の臨時列車に荷物のみを積載し、新幹線車両基地での効率的な荷扱いを検証する。新幹線による高速・多量荷物輸送の生産性を確かめ、来年度以降の事業化を目指す。

トライアル輸送のイメージ。上りでは計4両、下りでは計2両に荷物を積載する

 今回のトライアルで使用するのは上越新幹線の12両編成臨時列車で、一般座席販売は行わない。上りは新潟新幹線車両センターを午前9時31分発、東京新幹線車両センターに同11時56分着。下りは東京新幹線車両センターを午後4時32分発、新潟駅に同6時48分着。

 新幹線車両基地で列車への荷物搬入、積み降ろし、荷さばきを行う。上りでは鮮魚・青果・菓子・酒類・生花・精密機器部品など約700箱を、下りでは医療用医薬品・雑貨など約100箱を輸送する。 車両基地を発着点とすることで、従来の駅ホームでの荷扱いと比べて、十分なスペースと時間の確保が見込まれるほか、基地内のフォークリフトや、円筒型の運搬車であるターレットトラックなどの既存機材が使える利点もある。また、生花など背の高い荷物は、新型シッパーと呼ぶ客室輸送専用の容器での対応を試みる。

 6月に行った1回目のトライアルでは、旅客を乗せた営業列車を使用したが、今回は臨時列車を設定し荷物のみを積載する。新幹線車両基地を結ぶルートで、前回を上回る量の荷物輸送に取り組む。