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23/08/17

西濃、8月21日に新・京都支店オープン 輸送と倉庫を一元化

 西濃運輸(本社・岐阜県大垣市、小寺康久社長)は、京都市南区にあった京都支店を同伏見区に移転し、8月21日に営業を開始する。トラックターミナル・倉庫併設型の施設で、保管をはじめとするロジスティクス機能と輸送機能を一元的に提供する「ロジ・トランス」の新拠点として展開していく。
 所在地は京都市伏見区横大路菅本2ノ3外。東京建物が開発した「T-LOGI京都伏見」を1棟賃借。敷地面積1万1429平方メートル。4階建て。柱は鉄筋コンクリート造、梁(はり)は鉄骨造で、延べ床面積は2万5671平方メートル。名神高速道路京都南インターチェンジから約3・7キロメートルの立地を生かし、京都中心部をはじめ関西一円の輸送をカバーする。
 より多くの荷さばきに対応できるよう、トラックターミナルの面積を現支店の約4倍に拡張。約1万7500平方メートルの広大な倉庫を備え、ロジスティクスから輸送まで一元的に提供できる環境を整えた。
 トラックターミナルと倉庫の併設で、倉庫への輸送や倉庫からの集荷といった工程が省け、輸送コストの削減や輸送距離短縮による二酸化炭素排出削減につなげられる。
 施設内では、労働力の確保や安定した雇用の提供を図り、従業員用のエアコンを完備。バスやシャワールーム、パウダールームなどを設け、働きやすい職場を追求した。
 西濃は「輸送と倉庫が一体となった機能を活用し、ワンストップによる業務を実現することで、(ドライバーの労働規制強化に伴う)2024年問題解決への貢献を目指す」としている。

西濃の新・京都支店が入居する「T-LOGI京都伏見」