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23/08/17

オープンロジ、物流データ活用でEC事業者を支援

 EC物流向けプラットフォーム(基盤=PF)を展開しているオープンロジ(本社・東京、伊藤秀嗣社長兼CEO)は5月から、顧客の入出庫・在庫に関する情報や、配送遅延地域エリア、再配達発生率を分析し、データとして可視化する「ダッシュボード」機能を提供している。
 同社が展開するEC物流PF「オープンロジ」の利用顧客向けに、ECを運営する上での意思決定を支援する機能として一部無料で提供。「入出庫や在庫・配送状況のデータも増え、集計の手間と時間がかかる」「会社組織が大きくなり、社内の関係部署とのデータ共有が煩雑になっている」といった顧客の悩みに応えたものだ。
 従来、顧客はシステム画面上で入出庫や在庫、配送といったデータを確認できたが、社内データとして活用するためには手動での加工が必要だった。例えば、荷物の配送完了や持ち戻りの状況については、配送を担う各運送会社の追跡システム上で検索し、配送データとの付け合わせなどを行っていた。
 5月に提供を開始したダッシュボード機能では、配送管理画面を通じ、過去の配送履歴にひも付いた追跡番号を基に、直近の配送状況を一覧で表示。配送状態や結果の全体像を把握できる。また、施策の検討・実施に要するデータの取得が効率化でき、日付を利用した経理上の確認も可能という。
 オープンロジは「今後は、大規模ECの多角的な経営判断の最適解を導くために必要な標準情報を提供することを目指し、機能を進化させていく」としている。

「ダッシュボード」機能のサンプル画面