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23/08/10
そごう・西武、業界初のAIによる単品在庫管理
そごう・西武(本社・東京、長田広人社長)は8月28日、西武池袋本店・そごう大宮店で国内百貨店業界初のAIを活用した在庫管理のデジタル化を開始する。販売機会の最大化、商品廃棄の削減、業務負荷軽減を目指す。
そごう・西武の諸国銘菓・名産売り場では、取り扱いメーカーや商品が多岐にわたり完全な形でJANコード管理ができずにいた。発注業務や在庫管理をデジタル化できず紙台帳で運用。担当者により発注に時間がかかったりばらつきが出る、賞味期限がある商品の販売機会を損失しているなどの課題があった。
今回の取り組みでは、DX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティングを手掛けるリッジラインズが開発した画像認識AIを組み込んだ在庫管理業務アプリを使用。バーコード・RFIDを必要としない商品在庫の単品管理が可能だ。
両社は、売り場のデジタル化を目指し、2022年1月から実証を開始。紙台帳の管理が不要になり、発注・検品・納品作業時間が33%削減された。廃棄ロス削減に向けた発注調整も開始した。画像認識AIの精度は約99%。
そごう・西武は今後、対象売り場を拡張し在庫情報のデジタル化を進め、情報を基にAIを活用した需要予測や発注の自動化を目指す。