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23/08/04

石渡運輸、「バケツリレー物流PJ」に参画 茨城起点に中継輸送の輪広げ

 石渡運輸(本社・茨城県阿見町、清水孝男社長)はこのほど、ウェブプラットフォーム(基盤)運営のCUUSOO SYSTEMが展開している、中小物流会社向けに中継輸送のマッチングを支援する「バケツリレー物流プロジェクト(PJ)」に参画。茨城県からスタートした同PJの旗振り役として、中継地点となるスペースの貸し出しや、県南部の物流会社を中心としたマッチングの支援を行う。
 同PJは、トラックドライバーの労働規制強化に伴う2024年問題の解決を目的に、CUUSOO SYSTEMが運営する参加型エリアサイト「みんなの場」を通じてスタート。みんなの場会員だった石渡運輸は茨城県内の企業として初めて参加し、中心的存在として同PJの活性化に取り組む。

 

PJを通じ、1人のドライバーが運び切る方式から、中継地点を設け複数のドライバーがリレーする「バケツリレー物流」への転換を広げる

 PJの名称にもあるバケツリレーとは中継輸送のことで、1つの輸送工程を中継地点を活用し複数のドライバーがリレーしながら行うもの。例えば、東北地方から東海地方へ行くドライバーと、東海から東北へ向かうドライバーをマッチングさせ、茨城県を中継地点として待ち合わせを行うことで、積み荷を交換してそれぞれ出発地へ戻ることができる。同PJに参加する運送会社は、ドライバーの労働時間や拘束時間の短縮や日帰り勤務の実現、運送コストの削減につなげられる。
 今後、同PJは茨城県を皮切りに、全国各地へ拡大していく方針。