ヤマトＨＤ、人材派遣子会社をワールドＨＤ子会社に９月譲渡

　ヤマトホールディングス（本社・東京、長尾裕社長）は９月１日、人材派遣を展開する子会社ヤマト・スタッフ・サプライ（＝ＹＳＳ）の株式の51％を、ワールドホールディングス（同・北九州市、伊井田栄吉会長兼社長）傘下で人材サービスを手掛けるワールドスタッフィングに譲渡する。
　７月27日、人材ビジネスでの収益機会維持、将来的な競争力確保を進めることを主眼に、ヤマトＨＤとワールドＨＤ間で結んだ業務提携の一環。株式譲渡後、ＹＳＳはワールドＨＤの子会社として、ワールドグループが保有する幅広い業種・職種向けの人材派遣・育成のノウハウを生かし、より多くの人材が一層活躍できる場の創出を目指す。
　ＹＳＳは2002年に設立。資本金１億5000万円。ヤマトＨＤの完全子会社として、人材サービスや軽貨物、教育、業務請け負いなどの事業を展開している。23年３月期の売上高は279億円、営業利益は約４億円。
　一方、株式譲渡の受け皿となるワールドスタッフィングは17年に設立。福岡市を本拠に、物流や軽作業、コールセンター向けの人材派遣サービスを手掛けている。22年12月期の売上高は330億円、営業利益は約８億円。