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23/07/21

セイノーHDなど、和歌山県で新スマート物流の提供開始

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は7月6日、エアロネクストと共に、和歌山県美山地区と中津地区で、既存物流とドローンをつないだ「新スマート物流」のサービスを開始した。買い物代行とフードデリバリーを順次スタートする。
 物代行サービス「SkyHub Delivery」はネットスーパーで、地域のスーパーなどの商品をアプリで注文すると、希望日時に自宅に配達する。美山地区では、近隣スーパーの約50品目の食料品、日用品から商品を選び、希望時間を選択できる。まずは午前11時までの注文を当日中に届ける。フードデリバリー「SkyHub Eats」は、美山地区、中津地区の提携飲食店の商品を配達する。
 いずれも300円(税込)の配送料と、商品代金合計の10%のサービス料が料金となる。
 配送手段は軽バンとドローン。ドローン配送では、可搬重量最大5キログラムで、最大飛行距離20キロメートルの物流専用ドローン「AirTruck」を使用する。
 今後は、陸とドローン物流との接続拠点で一時倉庫の機能も持つ「ドローンデポ」を日高川町川原河に構え、今年度中に各運送会社と連携した共同配送も目指す。
 7月6日には出発式が行われ、日高川町名産の「あゆの一夜干し」や野菜、備長炭などを美山支所から若者広場までの片道約7キロメートルを約15分で配送した。

左からエアロネクスト田路CEO、久留米啓史日高川町長、セイノーHD河合秀治執行役員と配送に使用したドローン