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23/07/21

SGムービング、廃棄物一元管理システムで建築資材リサイクルに貢献

 SGムービング(本社・東京、角本高章社長)は、廃棄物の一元管理システム「SG-ECOPE(エコープ)」を、初めて建築資材リサイクルの取り組みで提供する。複数の企業が関わって煩雑になりがちな建築物の解体工事で、廃棄物の円滑な再資源化に貢献する。
 SGエコープは、産業廃棄物の排出企業と処理業者をつなぐDX(デジタルトランスフォーメーション)プラットフォーム(基盤)で、これまでは主に製造業で導入されてきた。収集運搬業者の選定から契約書の管理、発注、追跡、マニフェスト交付まで、排出企業の廃棄業務全般を⼀元管理できる。品⽬・事業場ごとの排出実績を分析する機能も備え、実務担当者の業務を省力化・最適化するとともに、二酸化炭素排出量も可視化できる。
 今回、建築業の建新、リサイクル業のグーンが環境負荷低減を目指す取り組みで、SGエコープを導入した。建新が解体工事を発注しているARTICALを通じ、建築廃材をグーンの鳥浜工場(神奈川県横浜市)に運ぶ。建築資材として、木材・プラスチックなどを再資源化する。
 建新によると、廃木材・廃プラスチックは建築資材への再資源化率が高い。同社は今後、自社の解体工事現場で発生する廃棄物由来の建築資材を自社の建設工事現場で再利用する「クローズドリサイクル」を進める。

    廃棄物一元管理システム「SG-ECOPE」を活用し、建築資材を再資源化する