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23/07/21

ワールドサプライ、商業施設バックヤードで配送業務自動化の実証実験

 ワールドサプライ(本社・東京、坂上公彦社長)は5月29日~6月9日、館内配送業務を受託する大阪市の阪急うめだ本店で、配送業務自動化の実証実験を行った。QBIT Roboticsが開発した自律走行搬送ロボット「DR1」が、バックヤードにある事務所までメール便を自動配送できるかを検証した。結果を踏まえ、商業施設内での配送業務など店舗支援サービスの拡大につなげる。

      バックヤードを配送する「DR1」

 事務所のある3階と5階のバックヤードで実施した。ロボットに内蔵されたセンサーに、届け先に指定された事務所の停止位置や、トイレなどの減速箇所を事前にマッピング。メール便の入ったバッグを各フロアエレベーター前でロボットに積み込んだ。3階と5階の2コースをそれぞれ10回走行し、計4か所の事務所へ配達した。
 事務所に到着すると、ロボットが事務所内のスタッフもショートメッセージを送り、ロボット上部のタッチパネルを操作してバッグを取り出し、配達を完了させた。
 使用したDR1は、あらゆる状況でも人と協調的に作業が行えるように設計されている。今回の検証では、通路の幅が狭く従業員の往来で混み合うバックヤードでも、接触することなく、安全にメール便を目的地まで配送できることも実証された。今後は検証結果を基に、商業施設内での配送業務など、店舗支援サービスのさらなる拡大につなげるとしている。