• 物流企業

23/07/14

セイノーHD、新ファンド設立 スタートアップ投資を拡大

 セイノーホールディングス(本社・岐阜県大垣市、田口義隆社長)は、スタートアップ企業への投資を目的とした新ファンド(基金)「Value Chain Innovation Fund」を設立した。物流の川上・川下へ投資領域を拡大し、業界全体の課題解決に貢献する。資金規模は70億円で、将来的には100億円を目指す。

新ファンド設立の関係者たち。最前列右から2人目が田口セイノーHD社長(6月30日、岐阜県大垣市のセイノーHD総本社で)

 セイノーHDがアンカーLP(有限責任組合員)を務める「Logistics Innovation Fund」の承継ファンド。物流領域を中心に、荷主企業の在庫管理・調達・生産などのバリューチェーン全体まで投資対象を広げる。広範かつ包括的なアプローチで、効果的な物流課題の解決を図る。
 既にスタートアップ企業2社、ベンチャーキャピタル1社への投資を実行し、運用を開始した。この他1社に投資する見込み。ファンドの一部は運用会社が別の投資信託に投資するFoF(Fund of Funds)で運用する。
 GP(無限責任組合員)は、オープンイノベーションを手掛けるSpiral Innovation Partners。LPはセイノーHDの他、金融機関も加わる見込み。