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23/07/11

三菱倉庫、スマートコントラクトで武田薬品の医薬品物流の品質向上へ

 三菱倉庫(本社・東京、斉藤秀親社長)はデータプラットフォーム(基盤)「ML Chain(エムエルチェーン)」で、武田薬品工業の医薬品物流のさらなる品質向上に取り組む。新たに、自動実行プログラムによるスマートコントラクト機能を実装。武田薬品の医薬品物流を受託する運送企業について、許認可の取得状況や監査記録を可視化し、自動的に管理する。
 ブロックチェーン(分散型台帳)技術で運用するエムエルチェーンに、先端技術のスマートコントラクト機能を活用。物流品質を確保する要求水準ルールを設定し、製品の運送を担う委託先が水準を満たす場合は契約を正常履行する。また、水準に満たない場合は要確認状態を瞬時に検知する。
 三菱倉庫は2022年から、エムエルチェーンで武田薬品の医薬品の流通課程の温度・位置情報などの可視化に取り組んできた。今回はさらに、委託先の物流企業の管理を自動化。荷主の武田薬品は、医薬品GDP(適正流通基準)の順守について、外部の委託業務での状況も可視化できるようになった。