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23/07/06

エア・ウォーター、子会社が滝沢市に3温度帯対応の物流センターを建設

 エア・ウォーターグループの東日本エア・ウォーター物流(本社・横浜市、浜中一久社長)は8月1日、岩手県滝沢市に3温度帯対応の「盛岡低温センター」を稼働する。東北発着の集約拠点として活用し、2024年問題で懸念される輸送力不足に対応。自動化設備も導入し、安定的な稼働を図る。投資額は土地取得費用を含め約38億円。

東北の食を支える盛岡低温センター

 盛岡低温センターの所在地は、岩手県滝沢市大釜風林3ノ22、3ノ32。敷地面積は1万3168平方メートル。鉄骨造2階建て、延べ床面積は、事務所含め8282平方メートル。常温、冷蔵、冷凍の3温度帯に対応。冷凍庫では、自動倉庫も導入する。
 全国で製造した商品を集約し、東北各地へ配送する役割を担う。また、東北で生産された食品や原材料を集約し、本州の主要都市へと輸送する。大規模災害に備え、非常用電源を導入した。
 エア・ウォーターグループの物流事業は、高圧ガス輸送、一般貨物、食品物流、フェリーを使ったシャーシ輸送やトラックボディの架装設計まで幅広く展開している。中でも、食品の低温物流事業は、冷凍食品や加工食品ニーズの高まりに合わせ、堅調に成長している。
 同社は、新センターの建設で、地域に密着した物流事業を展開。合わせて、全国を網羅する冷凍・冷蔵物流網の強化を図り、日本の食を支える。