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23/07/06

三菱ふそう、25年に国内の全製造拠点をカーボンニュートラル化

 三菱ふそうトラック・バス(本社・川崎市、カール・デッペンCEO)は2025年までに、国内の全製造拠点のカーボンニュートラル(炭素中立)化を目指す。39年に設定していた当初の達成目標を大幅に前倒しする。国内完成車メーカーの中で最も早いカーボンニュートラル達成に向け、製造拠点の脱炭素化を急ぐ。
 目標の前倒しは、親会社のダイムラートラックが取り組む「グリーン・プロダクション・イニシアティブ」の一環。トラック車両および産業用エンジンを製造する川崎製作所(川崎市)、トランスミッションなどを生産する中津工場(神奈川県愛川町)、バス車両の製造を担う三菱ふそうバス製造(富山市)の国内3拠点で、目標達成に向けて取り組む。また、グループの架装メーカーのパブコ(神奈川県海老名市)の拠点も対象。

川崎製作所、中津工場、三菱ふそうバス製造で、製造拠点のカーボンニュートラル化に取り組む。写真は川崎製作所

 三菱ふそうトラック・バスはこれまで、21年には川崎・中津両工場で二酸化炭素排出量を15年比20%以上削減。22年には川崎製作所構内に大型の太陽光発電パネルを増設し、川崎・中津両工場の全電力を再生可能エネルギーで調達可能にした。また、三菱ふそうバス製造は23年4月から、100%実質再エネ電力による操業を開始している。
 今後はさらなる省エネルギー活動や必要設備の更新などで二酸化炭素排出量を削減し、カーボンクレジットなどによるオフセット制度も活用する。