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23/07/04

センコーGHD、物流環境大賞特別賞を2件受賞

 センコーグループホールディングス(本社・東京、福田泰久社長)は日本物流団体連合会の第24回物流環境大賞特別賞を2件受賞した。グループ会社のセンコー(同・大阪市、杉本健司社長)がドリー式ダブル連結トラック導入による長距離輸送の脱炭素化と省人化の取り組み、東京納品代行(同・千葉県市川市、大草久社長)がEV(電気自動車)トラック導入による排出ガス削減の取り組みで表彰された。

左からセンコーの片元隆夫マテリアル物流営業本部住宅営業部長、日本物流団体連合会の池田潤一郎会長、旭化成ホームズの橋徹物流部長、フジテックの丸山博司専務

 センコーは2022年3月、兵庫県尼崎市と神奈川県厚木市の拠点間で、荷主の旭化成ホームズとフジテックの共同幹線輸送や中継輸送を盛り込んだドリー式ダブル連結トラックの運行を開始した。
大型車2台分の貨物を別々に集荷し、2台を連結してドライバー一人で高速道路を輸送。途中の浜松いなさIC(インターチェンジ)でドライバーが乗り替わり、連結を切り離す尼崎市もしくは厚木市まで一人で輸送する。
 切り離し後は、大型トラックとセミトレーラーに分かれ、それぞれが配達。ドライバーの拘束時間と二酸化炭素排出量のダブル削減を実現したことが評価された。

池田会長、東京納品代行の大草久社長(右)

 東京納品代行はこれまでも、千葉県のディーゼル車排出ガス規制に対応した車両を導入してきた。今回は千葉県内の自社倉庫から都内の各顧客店舗に向けた配送車両について、ディーゼルトラックからEVトラックに切り替えた。
 導入したEVトラックはハンガー式で、高い品質を保った配送を実現した。また、プラスチックフィルム以外のこん包資材を使わず、廃棄物の発生も抑制。環境に優しい物流として評価された。