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23/06/23

ナビタイム、配達アプリで自転車・原付専用ルートが検索可能に

 ナビタイムジャパン(本社・東京、大西啓介社長)は6月21日、配達業務のサポートアプリ「配達NAVITIME」で、自転車と原付バイクの専用ナビゲーション機能を追加した。車種別の交通規制に対応したルート検索ができる。高速道路への誤進入などを防ぎ、安心・安全な配達を後押しする。
 設定画面で、配達車両を「自動車」「原付バイク」「自転車」から選択可能になった。自転車や原付バイクを選ぶと、高速道路を通らないルートをナビゲーションする。また、走行中に自転車や原付バイクの事故多発地点を注意喚起する。
 自転車の設定では、自転車が通れる道だけに限定したルート検索が可能。小回りが利くメリットや安全面から、大通りを避けた「裏道優先」のルートも提案する。
 原付バイクの設定では、アンダーパスやトンネル、高速道路などを避けるほか、排気量別の規制も考慮。原付一種は排気量50CC以下通行禁止の区間を通らないルート、原付二種は小型自動二輪車に合ったルートに対応する。また、二段階右折の有無について、音声と地図上の標識アイコンで案内する。
 さらに、フードデリバリーに特化した新機能を追加。宅配便とは異なり、配達ごとに次の荷物の引き取り先・配達先が新たに加わった場合も、「配達リスト」への登録は不要。配達先を入力すると、すぐにナビゲーションを開始できる。
 フードデリバリー需要が拡大し、自転車やバイクによる高速道路への誤進入が社会問題になる中、ナビタイムは、独自の二輪車の交通規制データを活用し、自転車・原付バイク専用のルート検索を可能にした。


自転車専用ルート。自動車では高速道路を利用する地点でも、自転車が通れる道に絞って案内する

原付バイク用ルート。原付一種、二種それぞれに対応。設定中の車両は地図トップ画面上でも、アイコンで確認できる