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23/06/20

ヤマト運輸、日本郵便にメール便などポスト投函荷物の配送委託

 ヤマト運輸(本社・東京、長尾裕社長)は現在「クロネコDM便」として取り扱っているメール便サービスを2024年1月31日で終了し、新たに開始するメール便サービスの配送を日本郵便(同・同、衣川和秀社長)に全量委託する。「ネコポス」として取り扱うポスト投函荷物の配送についても23年10月から順次、日本郵便に委託する。
 ポスト投函できる小型荷物の配送での協業は、6月19日に締結された日本郵政グループとヤマトグループによる持続可能な物流サービスの推進に向けた基本合意に基づくもの。両グループの経営資源を有効活用し、顧客の利便性向上に資する輸送サービスを構築する。
 メール便では、ヤマト運輸のクロネコDM便を24年1月末で終了し、日本郵便の「ゆうメール」を活用した新サービス「クロネコゆうメール(仮称)」の取り扱いを開始。顧客から預かった荷物は、日本郵便の引受地域区分局に差し出し、日本郵便の配送網で届ける。
 一方、ネコポスは23年10月から順次終了し、日本郵便の「ゆうパケット」を活用した新サービス「クロネコゆうパケット(仮称)」として取り扱う。24年度末にも、全地域で新サービスを利用できるようにし、メール便と同じく、ヤマト運輸が預かった荷物は、日本郵便の引受地域区分局に差し出し、日本郵便の配送網で届ける。
 日本郵政グループとヤマトグループは、協業を通じて、ドライバー不足に伴う24年問題の緩和や、カーボンニュートラル(炭素中立)への貢献も図る。

メール便(クロネコゆうメール)での協業のイメージ