- 物流企業
23/06/19
C&FロジHD、3カ年中計を見直し 成長加速へ100億円の追加投資
C&Fロジホールディングス(本社・東京、綾宏将社長)は、2022年度にスタートした24年度までの中期経営計画を、25年度を最終年度とする3カ年計画に見直す。主要領域の低温食品物流で燃料・電力などのエネルギー価格の高騰が続き、2024年問題や業務拡大に備えた賃金上昇が当初の想定を上回る状況にあることを踏まえたもの。
基本方針に、環境対策に向けた新技術の開発・導入や省力化・省人化による生産性の向上、海外・EC・医薬品といった分野の成長スピード加速、M&Aを活用した既存事業の収益力強化などの項目を追加。それらを実現するために、今年度から3年で100億円の追加投資を実施する。
追加投資の内訳は、成長分野の加速に55億円、既存事業の強じん化に40億円、新技術開発・環境対策に5億円。このうち成長分野の加速ではEC関連に40億円、海外事業に15億円投じる。これにより、22年度から3年で270億円としていた設備投資総額は、今年度から3カ年で335億円となる。
計画で掲げる連結業績目標は、25年度までに売上高を1224億円、営業利益を57億円を目指すと設定。当初の中計で掲げた24年度の業績目標は売上高、営業利益共にそれぞれ当初目標比1億円減の1187億円、同8億円減の47億円に下方修正した。
今年度の業績予想は売上高を同7億円増の1153億円に上方修正。半面、営業利益は同21億円減の34億円と大幅に下方修正した。
また、当初は3年間通じて8%以上を目標としていたROE(自己資本利益率)の計画値は、最終年度までに8・0%以上を目指すとした。