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23/06/09

ヤマトHD、環境の取り組み推進へグリーンボンドを初発行

 ヤマトホールディングス(本社・東京、長尾裕社長)は早ければ7月にも、環境の取り組みに特化した資金調達のための債権「グリーンボンド」を発行する。6月5日、同社債の発行に向けた書類を関東財務局長に提出した。
 発行総額は200億円。発行年限は5年。資金の使途では、クリーンエネルギーを動力とする車両購入費、事業用電力確保のための太陽光発電設備の導入・運営・改修費用、拠点・事業所のエネルギー効率が平均30%以上改善する機器導入や取り組みの費用。社債の引受数量が多い主幹事証券会社は、野村証券、SMBC日興証券、みずほ証券、大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券。
 ヤマトグループは、持続可能な社会の実現に向けて、2050年の温室効果ガス自社排出量実質ゼロ、30年温室効果ガス自社排出量の20年度比48%削減の実現へ、EV(電気自動車)や太陽光発電設備の導入、再生可能エネルギー由来電力の調達、ドライアイスを使用しない運用構築、国際規格に基づく温室効果ガス排出量可視化ツールの開発といった取り組みを進めている。取り組みをさらに推進するため、資金調達手段としてグリーンボンドを初めて発行する。発行は7月以降。