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23/06/09

ヤマトHDとJAL、24年春の貨物専用機就航で旅客機を貨物専用へ改修開始

 ヤマトホールディングス(本社・東京、長尾裕社長)と日本航空(同・同、赤坂祐二社長)は5月8日、2024年4月の貨物専用機就航に向け、シンガポールで旅客機から貨物専用機への改修を開始した。9月中旬にも改修を終える。

      機体改修前の1号機(MSN4173)

 改修する機体は計3機。5月8日から、シンガポールの「STエンジニアリング」で1機目の旅客機の貨物専用機への改修を開始した。機体の最大積載量は28トンで、10トン車約5~6台分。搭載コンテナは、メインデッキにAAYコンテナが14台と、ロワーデッキにAKHコンテナが10台。9月中旬に改修を終えた機体は10月下旬に日本へ戻り、11月下旬から実機を使った乗務員の飛行訓練を実施する。
 運行は1日2往復で、まずは成田空港を午前7時45分に出発した後、北九州空港と関西空港を経由し、午後1時25分に成田空港に戻る。もう1つのダイヤは成田空港を午後2時30分に出発後、北九州空港と関西空港を経由し、午後8時15分に成田空港に戻る。

   5月3日には、関係者でセレモニーが行われた

 貨物専用機への改造プログラムは、エアバス社とSTエンジニアリング社が出資するドイツの「エルベ・フルクツォイヴェルケ(EFW)」と契約しており、エアバス機の旅客機から貨物専用機への改修などを行う。シンガポールでは、EFW社の管理監督の下、STエンジニアリングが改修を行う。未改修の2機はフランスで駐機している。