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23/06/08

ダイセー倉庫運輸、25年夏小牧に最大規模物流C

 ダイセー倉庫運輸(本社・愛知県小牧市、𠮷田憲三社長)は2025年7月、小牧市に自社最大規模の物流拠点「小牧第3物流センター」を開設する。複数拠点で保管する荷物を集約して物流効率化を図り、さらなる業容の拡大につなげる。

25年7月に開設する「小牧第3物流センター」(完成予想図)

 所在地は小牧市三ツ渕原新田申塚115ノ1。本社をはじめ物流拠点が点在するエリアで、6月8日に地鎮祭を行った。名神・東名高速道路の起終点である小牧インターチェンジから約5分。
 敷地面積は3万600平方㍍。倉庫は2階建てで延べ床面積は3万1500平方㍍。同社は地場の中部をはじめ関東、九州など全国に12カ所の拠点を展開するが、新拠点は最大規模となる。
 1階ホームは貨物積み降ろしの負荷軽減を目的に入庫と出庫エリアを別々にし、入庫エリアは6~7台分、出庫ホームは約10台分の接車バースを設置する。また外部から接続する海上コンテナ専用バースは8台接車可能。
 保管効率を高める移動ラックを設ける。2階と1階の一部スペースに設置し、計1万6000パレットが格納可能。
 同社は自動車部品の原材料となるフィルムや樹脂系を扱う物流事業に強みを持ち、複数メーカーの商材を集約して同じ納品先別のトラックに積み合わせて運ぶ「ジャスト便」を主力するが、本社近くに同便を扱う拠点が外部倉庫を含め多数あり、近年は複数拠点を回り同一トラックへ積み込む回数が増える傾向にあった。
 そこで本社から近くに大型倉庫を構え荷物の集約拠点にすることで、3~4回必要になる積み込みは1、2回に減り、ドライバーの負荷も軽減できる。田中毅副社長は「(ドライバーの残業上限規制に伴う)2024年問題への対策の一環でもある」と話す。
 新拠点屋上には太陽光パネルを敷設して、環境にも配慮する。