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23/06/08

日通、シー&レールに敦賀苫小牧港を追加

 NXグループの日本通運(本社・東京、堀切智社長)は6月15日、海上輸送と鉄道輸送を組み合わせた輸送商品「Sea&Rail」に苫小牧(北海道)-敦賀(福井県)ルートを追加した。同航路を運航する近海郵船(本社・東京、関光太郎社長)と連携。北海道から九州までの一貫輸送を実現する。

 シー&レールは、環境負荷の少ない船と鉄道を活用し、二酸化炭素(CO2)削減と安定的な長距離輸送の実現を両立するサービス。日通と近海郵船は2022年12月に、敦賀-博多(福岡県)ルートの提供を開始していて、今回の苫小牧-敦賀ルートの開設で、北海道から九州までの一貫輸送を実現する。

北海道航路を走る近海郵船の「ひだか」

 日通は、シー&レールを通じて、荷主のモーダルシフト推進に協力している。昨年は、敦賀-博多航路に加え、グループが運営する内航船「ひまわり」を利用して青函トンネルをう回した北海道-本州間の危険物輸送を追加。日通の独自開発した海陸共用コンテナ「RSVコンテナ」を使い、荷物の積み替え無しで海陸一貫輸送することが可能で、顧客への訴求を図っている。

海陸両用のRSVコンテナを積んだ車両