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23/06/07

ハコベル・新AI配車計画S、先行導入の日本ロジテムで業務効率化を実証

 ハコベル(本社・東京、狭間健志社長)は6月から、AIを活用した新開発の配車計画サービス「ハコベル配車計画」の提供を開始した。AIアルゴリズム(計算式)で最適な輸送モード、チャーター台数、運送会社を選定し、配車計画業務を自動化するシステム。日本ロジテム(同・同、中西弘毅社長)に先行提供し、業務の効率化を実証している。
 AIが輸送モードやチャータールートを自動的に算出。最小コストで、条件を満たした最適な輸送方法を提案する。また、配車業務の標準化と高速化が図れ、従来の配車計画作りの属人化やタイムロスの解消につながる。さらに、既存サービスの「ハコベル配車管理」と組み合わせると、配車計画から車両手配までの一連の業務をデジタル化できる。
 配車計画作りは荷量やトラックの種類、路線便・チャーターの組み合わせなどで複雑な輸送条件が絡むため、ノウハウの共有が難しく、これまで業務の属人化解消が進んでいなかった。
ハコベル配車計画は、出荷情報に対して商品のこん包サイズや届け先条件、輸送費、輸送可能重量などを考慮した最適なプランを自動で算出。計算結果に対し、さらに出荷情報を追加して再計算することもできる。チャーターから路線への変更や運送会社の変更などにも柔軟に対応可能だ。
 今回の提供開始に向け、日本ロジテムに先行導入。配車計画・関連作業の業務工程を従来に比べ51%削減、配車計画業務で使う紙の量を同33%削減するといった効果を上げた。また、配車計画に必要な計算の自動化により、配車担当者が変更した場合も安定した計画作りが維持できたという。

日本ロジテムの配車業務に関する「ハコベル配車計画」導入前後のイメージ