• 物流企業

23/06/06

NXHD、顧客基盤拡大へsoucoと資本業務提携

 NIPPON EXPRESSホールディングス(本社・東京、斎藤充社長)は、物流スタートアップ企業のsouco(同・同、中原久根人社長)と資本業務提携契約を結んだ。soucoが提供する、倉庫のシェアリングを中心とした物流プラットフォーム(基盤)を活用して顧客基盤の拡大を図り、多拠点倉庫管理システムの開発を目指す。分散出荷や中間拠点の活用で輸送の効率化も進め、持続可能な物流モデルを構築していく。
 soucoは2016年に設立。資本金1億円。全国2000を超える物流拠点情報などの物流リソースを強みに、BtoB倉庫シェアリングなどのプラットフォームを運営している。
 今回の提携で、NXグループとsoucoは共に顧客基盤の拡大を目指す。NXグループはsoucoが提供する少量・短期間の荷物保管サービスの導入を検討する。soucoはプラットフォームにNXグループの倉庫情報を追加し、これまで手掛けてこなかった大型・長期間の保管サービスの提供を目指す。また、soucoはNXグループの多拠点倉庫管理システムの開発を支援する。
 さらにNXグループは、soucoのプラットフォームや物流拠点ネットワークを活用し、分散出荷の実現を目指すほか、soucoが開発中の長距離輸送中間拠点算出システムで、グループの輸送効率化を図る。soucoの協力を得て、二酸化炭素(CO2)排出量の削減や持続可能な物流モデルを構築し、長期ビジョン実現に向けたサステナビリティー経営を進める方針だ。