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23/06/02

フェデックス、デジタル機能強化へ「イノベーションラボ」設立

 米物流大手フェデックス・エクスプレス(=フェデックス、本社・米メンフィス市、リチャード・W・スミス社長兼CEO)はこのほど、デジタルスタートアップの育成・協力を促すために「イノベーションラボ」を設立した。
 スタートアップとの協業の初期段階で投資し、スタートアップにとってはフェデックスのネットワーク、資源、世界的な顧客基盤を通じたデジタル技術の業務上の実行力強化と市場投入までのスピード短縮につながる。フェデックスにとっては、自社のデジタル機能を世界的に提供する一助となる。
 最初の投資先となったのはインドのAI企業マッド・ストリート・デン。同社の法人向けAIプラットフォーム(基盤)は、市場開発、製品、技術分野で効率改善、最適化を可能にする。商業、ヘルスケア、金融、メディア・娯楽、教育などさまざまな業界で活用されている。フェデックスアジア太平洋・中東・アフリカ地域のカワール・プリット社長は「高度な技術とデータ主導の洞察を駆使してサプライチェーンを構築し、顧客により大きな価値を提供する」と話す。
 同社によれば、インドは世界有数のスタートアップ誕生の拠点で、技術主導の協業関係を構築する理想的な市場という。イノベーションラボを通じて、インドとより広い地域でデジタルスタートアップの育成・協力の促進を図る。