• 物流企業

23/05/31

バンテック、JILS物流改善事例大会でグループ2社が発表

 バンテック(本社・横浜市、西沢正昭社長)のグループ会社、バンテックセントラルとバンテック九州は5月16~17日にかけて行われた日本ロジスティクスシステム協会(=JILS、大橋徹二会長)主催の「全日本物流改善事例大会2023」で物流改善の発表を行った。

 バンテックセントラルは、主に重量物搬送を行う拠点で電動アシストユニットと負荷軽減キャスターを導入した事例を発表した。搬送の押し出しをアシストしながら、慣性の法則を利用して押し続けられる電動アシストキャスターへの改良により、年齢や性別による作業可能者の限定を解消。誰もが安全で快適に仕事ができる環境づくりに取り組んだ事例を紹介した。

 一方、バンテック九州は、主に自動車生産ラインへ納品する作業工程で、作業者ごとに高さを調節できるパレット専用レベラーと、重量物自体を回転させて、作業者が作業位置へ移動する動作を解消するパレット回転機を取り入れた事例を紹介。重量のあるケースで入荷される部品への荷姿転換作業時に、部品のこん包・開こんそれぞれの工程に掛かる作業負荷を、パレットレベラーとパレット回転機の導入で改善を図った取り組みを披露した。

 バンテックは「職場の全員が一丸となり、一つ一つの作業を丁寧に観察することで問題を抽出し、改善への取り組みを行った結果を発表する場とさせてもらった」とし、会場では物流業界が抱える課題解決に貢献するとの賞賛の意見を受けたとしている。

バンテックセントラルの発表風景

バンテック九州の発表風景