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23/05/30

三菱ふそう、豪で新型「eキャンター」10月以降に受注開始

 三菱ふそうトラック・バス(本社・川崎市、カール・デッペン社長兼CEO)は今年10月以降、豪州で電気小型トラック「eキャンター」新型モデルの受注を開始する。電気トラックのパイオニアとして、豪州市場の気候変動対策の需要に対応する。
 新型モデルは、電動アクスルを採用し、ドライブトレイン(駆動列)をよりコンパクトに設計したことが特長。豪州向けには、総重量4・5~8・55トンの14型式を展開する。バッテリーの数はホイールベースの長さに応じて1~3個で、航続距離が選べる。キャブサイズは2種類用意する。日本・欧州市場向けモデルと同様、動力取り出し装置(ePTO)を搭載。ダンプ、クレーン、冷蔵バンなどの幅広い架装タイプ・用途に対応する。豪州向けの完成車は三菱ふそうの川崎製作所から輸出する。
 三菱ふそうは2021年から、豪州市場にeキャンターを投入してきた。新型モデルは5月18~21日、豪ブリスベンで開催されたトラックショーで、同国で初めて公開した。
 豪州政府は近年、気候変動対策に注力しており、50年までに温室効果ガス排出実質ゼロを目指している。今年、新燃費基準を発表する予定で、三菱ふそうは「電気自動車のさらなる普及につながる」と見込んでいる。

豪ブリスベンのトラックショーで公開した電気小型トラック「eキャンター」新型モデル