ＮＸＨＤ×名鉄、提携強化に向け協議開始

　ＮＩＰＰＯＮ　ＥＸＰＲＳＳホールディングス（本社・東京、斎藤充社長）と名古屋鉄道（同・名古屋市、高﨑裕樹社長）は５月22日、日本通運（同・東京、堀切智社長）と名鉄運輸（同・名古屋市、内田亙社長）の資本業務提携深化に向けた協議を開始した。ターミナルの共同利用や共同集配などの既存の取り組み拡大に加え、特積み事業の一本化も選択肢として協議を進める。
　日本通運グループの特積み事業であるアロー便やＮＸトランスポートの業務と名鉄運輸の事業で、さらなる共同化を検討する。具体的には、輸送ネットワークの共同化や、情報システムの共同開発・共同利用、新たな輸送サービスの共同開発など経営資源を相互活用する取り組みの拡大を図る。また両者の特積み事業統合も選択肢として協議する。

　現在特積み事業を取り巻く環境は、エネルギー価格の高騰や慢性的なドライバー不足、人件費や外注費高騰など厳しい状況が続く。市場としても人口減少や産業構造の変化で貨物量も減少が予想される。今後、サービスレベルの向上や、経営課題の解決に向けては、経営資源のさらなる相互活用が不可欠と判断した。