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23/05/23

道路利用者会議、全ト協「道路予算の満額確保を」

 全国道路利用者会議(古賀誠会長)が16日に都内で開催した定時総会で、同会議副会長を務める坂本克己全日本トラック協会長が、必要な道路整備・管理の新財源創設、2024年度道路関係予算の満額確保を要望する決議案を読み上げ、全会一致で採択された。
 決議案は全国各地の要望事項を基に審議。国土強じん化に必要な予算・財源確保、人流・物流活性化に向けた高規格道路のミッシングリンク(未開通区間)解消、重要物流道路の整備推進、高速道路料金割引制度継続、渋滞対策や休憩施設の機能強化など6つの要望を盛り込んだ。決議は、各都道府県で国会議員への要望活動に活用される。
 役員改選では、坂本会長の他、全ト協の庄子清一・寺岡洋一2副会長らを副会長に再任した。
 同会議の古賀会長はあいさつで「国の23年度予算は約114兆円で、公共事業関係は6兆600億円、道路関係は1兆1183億円。道路は人の命と国の力の象徴。このままでいいという考えの人はいないだろう」と強調。来賓の斉藤鉄夫国土交通相は「道路を利用し日本を支える皆さんが活動しやすい環境確保に努める。予算確保には皆さんの力添えが不可欠」と話した。

利用者を代表し決議案を読み上げる坂本全ト協会長