- 物流企業
23/05/23
丸運G・新中計、25年度までに連結売上高491億円目指す
丸運(本社・東京、桑原豊社長)は2023~25年度の3カ年の中期経営計画を策定した。25年度の連結売上高目標は22年度比5・4%増の491億円、経常利益は同2・2倍の13億4000万円を目指す。
30年までの長期ビジョン実現に向けた基礎固めや種まきの期間と位置付ける。提案営業力の強化を図り、素材関連メーカーとの関係を強化する。重量物運搬などグループの強みを生かした物流提案で、輸送・保管案件の獲得を目指す。ベトナム・中国拠点と国内拠点で連携し、エリアをまたいだ一貫物流の提案で新規顧客を獲得する。業務効率化を図り、コスト競争力も強化する。
投資計画では、M&A(企業合併・買収)や資本参加を行う。リサイクル・機工などの次期成長分野への進出や海外営業を強化する。また、拠点の新設・能力増強で顧客利便性を拡大。他にも、業務効率化への投資として、基幹システム「丸運ロジスティクスシステム(MLS)」と連動したハンディ機器を導入する。
期間中には、ドライバーの残業上限規制に伴う24年問題、物価高騰に対応するため、適正運賃・料金収受の取り組みを推進する。顧客と共同で輸送効率化策も進め、区域・長距離輸送で持続可能な輸送サービス体制の構築を目指す。基幹システムMLSの輸配送管理、倉庫管理、情報分析、統合マスタ管理などで、顧客別コスト構造を把握し、適正コストの提案・収受につなげる。
主要顧客の新工場設立と増産計画をフォローし、保管・構内作業の提案・獲得を図る。の自動車向け素材拡販に伴い、丸運グループの拠点網を活用した効率的な輸送の提案・獲得を図る。新規顧客開拓ではIT(情報技術)ツールを活用し、拠点間で営業情報を共有・蓄積し、潜在顧客にアプローチする。
エネルギー輸送事業では、石油輸送部門を徹底効率化するとともに、潤滑油・化成品の輸送・保管を強化する。海外物流事業では、素材一貫物流を拡大。ベトナム事業・食料輸出事業を拡大する。テクノサポート事業は、受託業務の維持継続を図る。