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23/05/19

フォロフライ、平ボディタイプEV1トントラック普及へ

 

平ボディタイプの「F1トラック」。物流ニーズに合わせた荷台部分のカスタマイズで、商用EV普及を図る

 

 EV(電気自動車)開発を手がけるスタートアップのフォロフライ(本社・京都市、小間裕康社長)は、平ボディータイプのEV1トントラック「F1トラック」の国内普及を進めている。物流ニーズに合わせた荷台部分のカスタマイズで、商用EVの普及を図る。
 このほど、タカラスタンダードと専属契約を結び、スタンダード運輸の神奈川県内の拠点に第1号車を納車した。スタンダード運輸の関東エリアの輸配送で運用される。同タイプの納車は全国初。
 フォロフライは今回の納車を機に、丸紅オートモーティブとの販売連携を強化。ラストワンマイルに特化した商用EVとして、全国の物流企業への導入・運用促進を目指す。
 F1トラックはファーストモデル「F1バン」に続くモデルで、2022年6月に発売。フラットベッドやカーゴボディなどの荷台部分の汎用性が高く、生鮮食品の配送、引っ越し、農作業などで商用EVの活用範囲を広げてきた。
 フォロフライは京都大学発のEVベンチャーで、21年8月に設立。海外に生産を外部委託する「水平分業」方式を採用し、通常の約2倍のスピードで、国内初の1トンクラスのEVトラックを開発した。今後も脱炭素化などの需要に応じ、車種やサービスの開発を進める。