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23/05/19

JR貨物、6月からトラックドライバー用アプリを全国駅で運用へ

アプリの運用により、ドライバーへの情報伝達の迅速化と物流生産性の向上を目指す

 JR貨物(本社・東京、犬飼新社長)は6月から、全国のコンテナ取扱駅で、トラックドライバー用のスマートフォンアプリ「T‐DAP」の運用を始める。ドライバーへの情報伝達の迅速化と物流生産性の向上により、残業上限規制に伴う2024年問題の解決をサポートする。
 T‐DAPは利用運送会社、ドライバー、フォークリフトオペレーター、貨物駅間でデータを連携させ、利用運送会社の作業利便性や荷役作業の安全性向上、省力化を目指し開発されたシステム。2022年1月から、隅田川駅(東京都)、百済貨物ターミナル駅(大阪府)など全国6駅で試験運用してきた。
 6月から、コンテナを扱う全国79駅で運用を開始する。提供するのは大きく3機能で、列車遅延による駅構内作業の変更、荷役線入線時間といった駅からの情報を伝える。駅構内のコンテナ所在位置をマップ表示したり、列車の位置・遅延後の到着予定時間のリアルタイムな情報も提供する。
 JR貨物は22年8月から、全国6駅でコンテナの持ち込み・持ち出しを予約できる機能の試験運用も行っている。早期に全国運用することで、荷役作業省力化とドライバーの駅構内での待機時間削減を支援する考え。