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23/05/16

ニチレイG、千葉・船橋の製造・物流拠点で電力由来CO2排出量ゼロへ

 ニチレイ(本社・東京、大櫛顕也社長)は、グループの主要事業所が集積する千葉県船橋市日の出エリアで、電力由来の二酸化炭素(CO2)排出ゼロに取り組む。グループの重要事項の一つに掲げている、気候変動への取り組みの一環。事業所の屋上に太陽光パネルを設置するなど再生可能エネルギーの調達・活用を通じ、グループ全体で環境負荷の低減に取り組み、持続可能な社会の実現を目指す。
 ニチレイグループでは、2050年のカーボンニュートラル(炭素中立)実現に向け、30年度のグループ目標として、CO2排出量の15年度比50%削減を設定。目標達成のため、食品工場や物流センターなどで再生可能エネルギーの活用が急務となっている。
 グループ最大拠点である船橋市日の出エリアは、冷凍炒飯などの米飯類を1日約200トン製造するニチレイフーズ船橋工場や、約10万トンもの国内最大級の保管設備能力誇るロジスティクス・ネットワークの船橋物流センターが隣接。電力使用量の合計はグループ全体の約1割を占める。これまでも拠点隣接のメリットを生かし、生産と物流の一体化によるCO2排出抑制効果を実現してきたが、環境負荷をさらに低減するため、取り組みを強化することにした。
 具体的には、今年6月の発電開始を目指し、船橋物流センターの屋上に太陽光パネルを設置する。船橋工場では既に20年3月からグリーン電力証書を活用し、冷凍炒飯製造時の電力を全てグリーン電力で賄っている。
 また、太陽光など再エネによる非化石電源の環境価値を取引するためのFIT(固定価格買取制度)非化石証書や、遠隔に設置した第三者所有の太陽光設備で発電されら電力を消費するオフサイトPPA(電力販売契約)なども活用していく。