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23/05/12

ファイズHD・新中計、26年3月期の売上高目標410億円

 ファイズホールディングス(本社・大阪市、榎屋幸生社長)は2024~26年度の新たな3カ年中期経営計画「ONE2026」を策定した。26年3月期の売上高目標は23年3月期比73・2%増の410億円。営業利益は同75・1%増の20億円を目指す=表。3年間でグループの拠点数を倍増し、倉庫面積を3・6倍に拡大する。
 23年3月期の業績上振れを受け、昨年5月発表の計画を見直した。既存事業の拡大、新規事業への進出、経営基盤の強化、企業価値の向上を重点施策に掲げ、積極経営で高成長の維持を図る。
 既存事業の取扱エリア・取扱量の増加に向け、自社運営倉庫を活用した3PLサービスを強化。グループ拠点数を現在の51拠点から100拠点に倍増し、自社倉庫面積は3・6倍の約16万5000平方メートルに増やす。グループ内で連携してサービスの付加価値を高め、顧客ニーズに応える。
 新規事業への進出では、メーカーや卸などの川上領域での営業を積極化する。人材紹介・採用代行などの人材サービス拡販、物流DX(デジタルトランスフォーメーション)にも注力。また、M&A(企業合併・買収)を積極的に検討する。親会社のAZ-COM丸和ホールディングスグループとも連携し、総合物流企業を目指す。
 23年3月期の売上高は前年同期比31・1%増の236億6400万円。営業利益は同98・6%増の11億4200万円で、当初の中計の目標比35・5%増。新中計でも引き続き、各段階利益の2桁成長を図る。