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23/05/09

椿本チエイン、23年度中にAI画像認識技術を実用化

 椿本チエイン(本社・大阪市、木村隆利社長)は今年度、AI画像認識技術の実用化を目指す。AI開発ベンチャーのEAGLYS(=イーグリス)との連携を強化するに当たり、追加資本提携を行った。
 両社は、物流センターの無人化を担う高速・高精度なAI画像認識技術の実用化を目指し、AI画像認識技術向上や物流現場改革に活用できるパッケージ「AI(アイ)てむ鑑定士」の開発を進めてきた。
 これまでに開発したAI画像認識技術は、物流ライン上の1000種類超のアイテムを判定できる。今後、数万点規模のアイテムに対応する機能強化を見込む。複数種類の同時認識も可能なほか、3Dモデルによるデータ自動構築でAI学習の精度を向上する。
 また、物流領域での事業展開を目的に、AIてむ鑑定士を開発。椿本チエインの仕分け機向けに、カメラ撮像機能を備えた筐体型AI画像認識装置をパッケージ化したもので、省人化・無人化、人手不足解消、労働時間短縮の実現に貢献する。
 椿本チエインは2021年2月、イーグリスに出資している。今回はイーグリスの第三者割当増資を引き受け、追加資本提携を結んだ。

椿本チエインはイーグリスに6億円を追加出資。両社の技術・知見でAI画像認識技術のアップグレードを図る

「AIてむ鑑定士」の画像判別画面。①は判別結果、②は撮影画像、③は検知個数、④は商品マスター3D