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23/05/08

フェデックス、アジア太平洋地域で国際輸送サービス強化

 米物流大手フェデックス・エクスプレス(=フェデックス、本社・米メンフィス市、リチャード・W・スミス社長兼CEO)は5月2日、アジア太平洋地域と世界170市場を結ぶ国際輸送で、翌日配達ではない貨物の指定日配送サービス「インターナショナル・エコノミー」を開始した。多くの顧客が求める指定日配送機能を強化し、顧客の需要や変化する期待に応える。
 インターナショナル・エコノミーでは、アジア太平洋地域内を2~5営業日で、欧米の主要市場へは4~5営業日で配送する。急ぎの輸送ではない指定日配送を希望する顧客は、同社が提供する時間厳守の輸送サービス「インターナショナル・プライオリティ」と同等の信頼性のあるサービスを利用できるという。
 併せて、一部の輸送経路でインターナショナル・プライオリティの輸送時間を短縮する。重要で緊急性のある貨物を1~2営業日で世界中の主要市場・地域へ輸送する。こうした改善には、全てフェデックスによるドア・ツー・ドア輸送と通関手続きが付随する。
 フェデックスのアジア太平洋・中東・アフリカ地域のカワール・プリット社長は「中小企業を中心とする多くの企業、とりわけオンライン取引を行う顧客は、発注時の配送速度の重要度が高くなく、より差別化された解決策を求めている」と話す。全ての荷物に翌日配達完了が求められているわけではないことを踏まえ、新サービスを通じ、顧客それぞれのビジネスに最適な選択肢を提供する。