- 物流企業
23/05/01
三菱倉庫、医薬品物流のキャバリエ・ロジスティクス・グループ買収
三菱倉庫(本社・東京、斉藤秀親社長)は4月28日、米国・英国でバイオ医薬品、ヘルスケア物流などを手掛けるキャバリエ・ロジスティクス・グループと株式取得契約を締結した。買収により、欧米で成長分野と位置付ける医療・ヘルスケア物流の拡大を図る。
今後三菱倉庫が米国で子会社を新設し、キャバリエ・ロジスティクス・グループの全株式を取得する。同社は米国国務省の業務を受託しており、外資規制の関係から、関係当局の認可・承認を経て、8月1日にも譲渡が完了する見通し。株式取得額は非公開。
キャバリエ・ロジスティクス・グループは、米国・英国でバイオ医薬品やヘルスケアなどの一般企業向け物流と、米国政府機関向けの物流を手掛ける企業。2022年12月期の連結売上高は1億5195万ドル、営業利益は1457万ドル(いずれも見通し)。
三菱倉庫は30年の長期ビジョンで、医療・ヘルスケアを成長分野の一つと位置付け、欧米での事業拡大を進めている。特に米国は、最先端の研究・治療が多数行われ、グローバル医薬品市場の中でも高い成長が見込めるとみている。
長年、キャバリエ・ロジスティクス・グループと米国でのパートナー関係を構築しており、傘下に収めることで、日米欧一体で営業を行う体制を築くことができると判断した。