- 行政・業界団体
23/05/01
NEXCO東日本、橋やトンネルを修繕
東日本高速道路(=NEXCO東日本、本社・東京、由木文彦社長)は今年度、1カ月以上の交通規制を伴う工事を41カ所の橋と3カ所のトンネルで行う。2015年度から続く、高速道路の大規模な更新・修繕を図るプロジェクトの一環。工事に伴う車両の渋滞対策も実施する。
橋の工事では、道央自動車道のママチ川橋上下線(北海道千歳市―同北広島市)、関越自動車道の中之島橋下り線(新潟県南魚沼市)などの区間で、車両の重量を直接受ける橋の上の床板(しょうばん)を交換する。
長野自動車道の一本松トンネル下り線(長野県安曇野市―同千曲市)などではトンネルの沈下・変状を防止するため、底面を逆アーチ型に堀り、コンクリートで固める工事を行う。
工事に伴う渋滞対策では、福島県の本宮市―二本松市間にある、東北自動車道の杉田川橋と原瀬川橋周辺の空地に仮橋を設置して2車線分の通行路を確保し、工事中でも4車線を維持する。
群馬県安中市―長野県佐久市間にある、上信越自動車道の高岩山トンネル下り線と、閼伽流山(あかるさん)トンネル上り線では、トンネルの断面を走行車線と追い越し車線で分けて片面ずつ施工し、1車線のみ規制する。2つのトンネルは山岳部にあり、上下線をつなぎ、作業しない方の車線に車両を移す道路の建設が難しいからだ。
これらの工事に伴い、橋のカーブがきつくなるほか、トンネル内の通行車線の幅が25㌢㍍削減される。4月26日の定例会見で、八木茂樹取締役兼常務執行役員は「(ドライバーは)注意して走行してほしい」とした。