トナミらの既製品トラックの水素化実験、水素エンジンの搭載車両が完成

　産学連携で既製品トラックの水素化実験を進めているグループはこのほど、水素エンジンの西濃目標を達成し、搭載トラックの走行実験を開始した。今年度内に貨物輸送を対象に実証実験を開始し、26年度中の販売開始を目指す。
　開発を進めているのは、フラットフィールド、東京都市大学、トナミ運輸、北酸、早稲田大学アカデミックソリューション。21年８月から共同で、既存の中型重量車の水素エンジン化を研究している。
　300キロメートル以上の航続距離を確保するため、16本の水素タンクを搭載した上で、ベース車両の７割の積載重量を確保したレイアウトで、構造などの変更検査に合格しナンバーを取得した。
　水素エンジンは、荷物を積載した状態で上り坂や高速道路の走行が可能。同排気量のディーゼルエンジンと同程度の性能を得ている。