- 物流企業
23/04/26
ロジスティード、医薬品GMPに対応した文書管理システムを導入
ロジスティード(=旧・日立物流、本社・東京、髙木宏明社長)は4月、医薬品物流サービスで医薬品の適正製造規範(GMP)に対応した文書管理システムを導入した。医薬品の製造領域と同等の高品質の文書記録管理を物流領域にも展開する。
製薬メーカーで実績がある日立産業制御ソリューションズの文書管理システム「HITQUAA」(ヒットキュア)を導入した。GMPは厚生労働省が定める医薬品の製造・品質管理の基準で、製造過程だけでなく流通過程でも医薬品の品質低下リスクを防ぐために定められたのがGDP(適正流通基準)だ。ロジスティードは、GDPが将来的に厚労省により省令化されることも視野にヒットキュアを導入することで、紙文書を中心とした管理手法では難しい厳格な管理と承認作業の効率化を図り、医薬品流通の安全性と信頼性の強化につなげる。
同システムでは、改ざんや誤操作による文書消失の防止、文書の原本性の確保、電子署名機能や電子記録の監査証跡機能など、医薬品の承認・申請資料、原資料の電磁的記録と電子署名を利用する際に必要な厚労省が定めた要件に対応。厳格な文書記録管理を実現するとともに、紙のコストや保管スペースを削減し、保存管理を効率的に行えるようになるという。