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23/04/26

エニキャリ、処方薬の即時配達サービス拡充へ

 自転車配送によるラストワンマイル物流を手がけるエニキャリ(本社・東京、小嵜秀信社長)は1月、処方薬の即時配達サービスのトライアル提供を開始した。東京主要区、横浜市、名古屋市、大阪市のアイセイ薬局19店舗のオンライン服薬指導と連携。6月末までに安全性や有用性を検証し、配達エリア拡大およびサービス拡充を目指す。
 即配サービスに特化したエニキャリの配達管理システムを活用。全国に調剤薬局を展開しているアイセイ薬局と協業し、処方薬の即時受け取りニーズに応える。
 対象店舗のオンライン服薬指導で「お薬即時お届けサービス」を選択すると、おおむね30分~1時間以内に処方薬が自宅に届く。受付時間は午前11時~午後8時。配達料は、1キロメートル以内600円(税別)、2キロメートル以内750円(税別)。処方薬は薬局で中身が見えないように封入し、封印シールを貼付して届ける。
 オンライン診療・服薬指導と連携した医薬品の配送事業では、慢性疾患の処方薬の翌日配送などの定期的なサービスは増えている。一方、風邪やインフルエンザ、新型コロナなどでは処方薬の即時配達が必要なため、これまではアイセイ薬局のスタッフが患者宅へ届けるなどして対応してきた。エニキャリの「即時お届け」で、調剤薬局へ出向くのが難しい患者も自宅ですぐに処方薬を入手でき、薬局スタッフの業務負担軽減にも貢献する。

エニキャリの配達員が自転車もしくは原付バイクで即時配達する